Webデザイン案件の獲得方法|未経験の初受注から継続まで | デザインワーク準備室

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Webデザインを学んで作品も作ったのに、案件へ応募しようとすると手が止まることがあります。「未経験だから無理なのか」「もっと勉強してからのほうがよいのか」と迷いますよね。
結論からいうと、案件獲得は応募数だけでは決まりません。作品、対象顧客、提案、契約、納品の5点をそろえ、応募先を分散し、反応した数字を見て改善します。
初案件までの順番
- 売りたい制作物を1つ決める
- 同種の作品を2〜3点用意する
- 顧客の困りごとを1つ決める
- 作業範囲と見積り条件を作る
- 週の応募数と改善日を決める
案件獲得前にそろえる5点
1. 売る制作物
「Webデザインできます」では、依頼内容が分かりません。最初は、バナー、LPの一部、既存サイトの画像改善、WordPressの小規模更新など、作業範囲を具体化します。
学習したばかりで対応できない実装や、保守・セキュリティまで「できます」と広げないでください。
2. 対象顧客
飲食店、美容サロン、士業、オンライン講師など、作品と相性がよい相手を仮決めします。業種を絞る目的は、専門家を名乗るためではなく、相手の課題に沿った提案を作るためです。
3. ポートフォリオ
作品には、見た目だけでなく次を添えます。
- 制作物の目的
- 想定した読者・顧客
- 依頼条件または自主制作であること
- 担当範囲
- 使用ツール
- 制作期間
- 工夫した点
- 公開許可と権利関係
自主制作を実案件のように見せないでください。他人のロゴ、写真、文章、既存サイトを無断で使わず、素材の利用条件を確認します。
詳しくは「Webデザイナーのポートフォリオ作り方」で整理しています。
4. 作業範囲と価格条件
価格を決める前に、何を納品し、何を含めないかを決めます。
たとえばバナー制作なら、サイズ、案数、修正回数、素材提供、文章作成、元データ、納期を分けます。範囲が曖昧なまま安く受けると、修正が増えて続けられません。
5. 応募記録
応募日、案件、提案内容、返信、面談、受注、断られた理由を表にします。感覚ではなく、どこで止まっているかを見るためです。
案件を探す7つの方法
1つの場所だけに応募すると、その場所の価格帯や競争に影響されます。最初から2〜3経路を組み合わせましょう。
| 獲得方法 | 始めやすさ | 実績の必要度 | 手数料 | 向く人 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| クラウドソーシング | 高い | 低〜中 | サービスごとにあり | 公開案件へ応募したい | 低価格競争、規約、仮払いを確認 |
| 求人・業務委託 | 中 | 中 | 通常なし | 継続稼働したい | 稼働時間、指揮命令、契約形態を確認 |
| 知人・地域 | 中 | 低〜中 | なし | 対面で課題を聞ける | 口約束にせず契約する |
| SNS・発信 | 低〜中 | 中 | なし | 制作過程を継続発信できる | 無断DM、誇大実績、個人情報に注意 |
| 直接提案 | 中 | 中 | なし | 相手の課題を調べられる | 一斉送信せず、断れる導線を作る |
| スクール・コミュニティ | 中 | 条件による | 条件による | 学習支援と接続したい | 紹介条件、報酬、期限、選考を確認 |
| 制作会社の外部パートナー | 低〜中 | 中〜高 | 通常なし | 品質と納期を安定させられる | 守秘、再委託、実績公開の許可を確認 |
クラウドソーシング
案件数が見えやすく、応募経験を作りやすい方法です。最初から最安値へ合わせず、自分が対応できる範囲と必要時間で判断してください。
プラットフォーム外の直接連絡や先払い要求など、規約に反する誘導には応じません。仮払い、検収、手数料、キャンセル条件を確認します。
求人・業務委託
単発案件だけでなく、週数時間の更新業務、バナー制作、サイト運用の業務委託もあります。継続しやすい反面、稼働時間、返信時間、使用ツール、会議の有無を確認する必要があります。
知人・地域
知人の店や地域事業者は、課題を直接聞ける利点があります。ただし、知り合いだから無料、修正無制限とは限りません。
見積り、納期、修正回数、支払日を文章で残すことが、関係を守ることにつながります。
SNS・発信
完成作品だけでなく、目的、改善前後、制作で考えたことを発信します。フォロワー数より、依頼できる内容と問い合わせ方法が分かることが重要です。
クライアント案件を載せる場合は、公開許可、秘密保持、個人情報を確認してください。
直接提案
相手のサイトを見て、「古いから作り直しませんか」と一方的に否定する提案は避けます。
予約導線がスマートフォンで見つけにくい、更新情報が届きにくいなど、相手の事業上の困りごとを仮説として示し、必要なら短い相談を提案します。
残りの2つは、スクール・コミュニティの案件紹介と、制作会社の外部パートナー登録です。どちらも紹介された時点で受注ではありません。選考、報酬、納期、実績公開の条件を確認しましょう。
未経験者が最初に狙う案件
最初の案件は、単価の高さより、対応範囲を説明できることが大切です。
候補は次のような案件です。
- 既存サイズと目的が明確なバナー
- SNS投稿画像のテンプレート
- 既存LPの一部画像やレイアウト改善
- 文章・素材支給の小規模ページ制作
- WordPressの画像差し替えや固定ページ更新
反対に、要件が決まっていない大規模サイト、予約・決済の独自開発、保守責任が重い案件を、実績作りだけを理由に一人で受けるのは避けます。
小さな案件でも、ヒアリング、見積り、契約、制作、確認、納品まで経験できます。最初の目的は「安く受けること」ではなく、約束した範囲を安全に完了することです。
提案文で伝えること
提案文は長い自己紹介ではなく、相手が確認したい順に書きます。
提案文の構成
- 募集内容のどこを理解したか
- 自分が担当できる範囲
- 関連する作品と担当内容
- 進め方と最初に確認したいこと
- 納期の見込み
- 見積り条件
- 連絡可能時間
例:
募集内容を拝見し、スマートフォン向けバナー3点の制作でお力になれると考え、ご連絡しました。掲載先、サイズ、素材支給の有無を確認後、初稿日をご提示します。関連作品では、20〜30代向けサービスのバナーを制作し、情報の優先順位と申込ボタンの見やすさを担当しました。修正2回までを含む条件で、詳細を確認後に正式なお見積りをお送りします。
作品URLを並べるだけでなく、今回の案件と何が近いか説明してください。未経験であることを隠す必要はありませんが、「勉強させてください」ではなく、対応範囲と確認方法を伝えます。
見積りと契約で決めること
制作開始前に、最低限次を決めます。
| 項目 | 決める内容 |
|---|---|
| 成果物 | サイズ、ページ数、形式、元データ |
| 作業範囲 | デザイン、文章、画像、実装、公開作業 |
| 素材 | 誰が、いつまでに用意するか |
| 日程 | 着手、初稿、確認、納品 |
| 修正 | 回数、範囲、追加料金 |
| 料金 | 税、振込手数料、着手金、支払日 |
| 検収 | 確認期間、完了条件 |
| 権利 | 著作権、素材ライセンス、実績公開 |
| 中止 | キャンセル時の費用、作業済み分 |
| 保守 | 納品後の修正期間、継続対応の有無 |
口頭で決めたことも、メールや契約書で残します。分からない契約条項がある場合は、そのまま受け入れず専門家へ確認してください。
納品後に継続へつなげる
継続案件は、納品日に売り込むことから始まるのではありません。途中経過を共有し、期限を守り、確認事項を整理することで信頼が積み上がります。
納品時は次の3点をまとめます。
- 納品物と保存場所
- 今回対応した範囲と、未対応の範囲
- 更新時に注意する点
そのうえで、必要があれば翌月のバナー更新、ページ改善、アクセス結果を見た修正などを提案します。不要な保守契約を押し付けず、依頼側が選べる形にします。
受注できないときの診断
「案件が取れない」を、段階ごとに分けます。
| 止まる地点 | 見る数字 | よくある原因 | 次の改善 |
|---|---|---|---|
| 応募できない | 週の応募数 | 対応範囲が広すぎる、作品不足 | 売る制作物を1つに絞る |
| 見られない | 作品閲覧・プロフィール表示 | タイトルと対象が不明 | 冒頭で対応内容を明記 |
| 返信がない | 返信率 | 定型文、相手の課題と不一致 | 募集文の要点を最初に書く |
| 面談で止まる | 面談率・見積り提出率 | 進め方・条件が曖昧 | 質問表と見積りを準備 |
| 失注する | 受注率 | 価格だけでなく不安が残る | 範囲、納期、修正を具体化 |
| 継続しない | 再依頼率 | 納品後の説明不足、品質差 | 納品メモと改善提案を作る |
週ごとに全部を変えず、1つだけ改善します。応募先、作品、提案文、価格を同時に変えると、何が効いたか分からなくなるためです。
「学習不足」と感じた場合も、足りない技術が具体的か確認します。案件へ必要な技術が1つ不足しているなら学び直し、応募が怖いだけなら応募手順を小さくします。
副業全体の停滞は「Webデザイン副業で稼げない原因」、学校の案件支援条件は「案件保証・案件紹介の見方」で切り分けられます。
ぞろ屋が合う人・まだ早い人
勝てるホームページ作成講座は、Web制作の操作を初めて学ぶ場としてではなく、制作経験があり、営業、提案、価格、集客設計で止まっている人が検討する選択肢です。
まだ早い人
- ポートフォリオが未完成
- バナーやサイトを一度も完成させていない
- 見積りと納品の経験がない
- まだ案件へ応募していない
- 何を売るか決めていない
この段階では、先に「Webデザイナーのポートフォリオ作り方」と「スクール卒業後の90日」を進めてください。
検討できる人
- 小さくても有償案件を完了した
- 制作はできるが、提案が価格競争になる
- 問い合わせや返信が少なく、営業導線を見直したい
- 制作物の価値を事業成果と結び付けて説明したい
- ホームページ制作の価格と継続提案を設計したい
公式サイトでは、ホームページ単体ではなく、戦略、集客、マーケティングから考える方針を掲げています。講座の対象、現在の内容、料金、個別支援の範囲は、相談時に確認してください。
講座を使わず自分で提案を整える場合は「ホームページ制作の営業方法」へ進んでください。
よくある質問
未経験は何件応募すれば受注できますか
一律の件数はありません。案件の種類、作品、提案、価格、応募先で変わります。まず週5件など続けられる数を決め、返信率と面談率を記録してください。件数を増やす前に、どの段階で止まるかを確認します。
実績がない場合、ポートフォリオには何を載せますか
自主制作を載せられます。ただし、架空案件または自主制作であることを明記し、目的、対象、担当範囲を説明します。既存企業のロゴや画像を無断で使わず、素材の利用条件を確認してください。
最初は無料で制作したほうがよいですか
無料でなければ実績を作れないとは限りません。無料でも作業範囲と責任は発生します。モニター価格にする場合も、通常価格、今回の範囲、修正回数、実績公開条件を文章で決めます。
案件保証があるスクールなら必ず受注できますか
「案件保証」の意味はスクールごとに違います。紹介件数、課題合格、選考、報酬、納期、修正、利用期限を確認してください。紹介を受けることと、継続的に自分で受注できることは別です。
見積りの相場が分かりません
相場だけで決めず、作業時間、難易度、修正、打ち合わせ、税・手数料、権利、保守を含めて計算します。最初は作業時間を記録し、想定と実績の差を次回の見積りへ反映してください。
まとめ:週の応募数と改善日を決める
Webデザイン案件を獲得するには、作品を増やし続けるだけでなく、誰に何を提供するかを決め、提案、見積り、契約、納品まで準備する必要があります。
今週は売る制作物を1つ決め、関連作品を2〜3点そろえ、応募先を2経路選んでください。応募日は週2回、改善日は週1回など、行動と見直しを分けると続けやすくなります。
初受注前は広告講座より、作品、応募、提案、契約の型を先に整えます。初受注後、制作はできるのに営業や価格で止まった段階で、次の支援を比較してください。
